福祉の新しいカタチをチームとなり生み出していく。
福祉の新しいカタチをチームとなり生み出していく。
INTRODUCTION OF
WELFARE EVENT’S ACTIVITIES
SO FAR
2019年度にある一人の学生の
福祉についての思いが日に日に強くなることにより発足する。
社会に溶け込むのが難しい障がい者の方々や
体が不自由な身体障がい者の人たちが
生活をしやすい世界を目指すこと。
そして、今後の問題である高齢化社会を
どのようにサポートするか。
また、介護者たちの負担をどのように削減できるかを議題とし、
建築学生である私たちにできることとは何かを日々考えている。
起源
01
定例会と勉強会
Regular meetings&study sessions
勉強会やコンセプトをもとに空間にどのように表現するかを定期的にメンバーと話し合った。
多くのアイデアを提案し合い、それぞれの案について良い点を取り入れ悪い点を修正し、アイデアを絞っていった。
去年は「発達障がい」と「高齢者」の2つにグループを分けて活動を進めていき、
プロジェクトを進めていく中で、メンバー全員の知識が乏しかったため、インターネット、動画、文献などで各自学習し、
プレゼン形式で調べたことを発表し合い、知識の定着を図った。
また、オンラインで医療施設の方との勉強会なども行い、深い知識を身につけることができた。
勉強会後も随時、動画や文献などを共有し、知識を補充することで新たな観点で進めることができた。
02
家具設計とCAD
Furniture design&CAD
「建築と福祉」このかけ離れた要素は、これからの社会においても切っても切り離せないものとなる。
私たちは、勉強会を重ねるたびに建築と福祉を繋げる架け橋になる答えを模索していき、
家具という形に1つの答えを導き出した。
そして、家具を作る際には学校の講義にも使われる建築設計ソフトCADを利用して、家具の設計に取り掛かった。
発達障がいと高齢者の2つのグループの勉強会で学んだ知識を各々用いて、
家具の商品化ということも視野に入れながら、日常生活にあったら助かる家具を設計した。
03
家具とパネルのデザイン
Furniture&panel design
家具を設計する上で、その家具の利点を相手側に詳しく簡潔に伝えるために、
デザインレイアウトソフトAdobeを利用し、家具の紹介パネルを作成した。
主にソフトは「Photoshop」「Illustrator」を使用し、家具がその場になくても家具が
イメージできるようにCADソフトでレンダリングを行い、
細部まで伝えられるように内容やデザインにこだわりを持って作成した。
また、「Premiere Pro」を使い、世の中の多くの方に我々のプロジェクト、家具、障がいについて
より深く知って頂くために動画を作成した。
04
2つテーマの家具作成
Creating furniture with two themes
ブランコデスク
発達障がいにはADHD、ASD、LD、DCDの主に4つがある。
その中でもADHDに着目した家具になる。
「集中できない・続かない」という症状があり、子供の学習能力の低下につながる。
集中力を上げるポイントとして「遊びなど、子供が興味を持つ活動を取り入れる」
というものがあり、遊びの要素としてブランコを取り入れた。
遊びは、子供にとって興味を示すものになる点を利用し、勉強スペースと複合することによって、
子供にとって遊びながら勉強を行い、学習というものが遊びのように楽しく感じ、学習の習慣化を狙うことができる。
高齢者家具
介護士や高齢者の体験談、勉強会を通して人それぞれの症状や悩みについて勉強をした。
介護士の方にとって腰を守ることが介護士生命の要になる事が判明した。
そしてボディメカニクスという腰を守る改善策もあるが、それでも度々腰を痛めることがあるらしい。
利用者の安全を保ちながら、介護士の安全を守れるように、前に手すりを設置した。
横からの支えにもなるように、安全に立ち上がったり座ったりできるように設計を行い、
さらに棚には出し入れ可能な机を取り付けた。
手すりと同じ高さに取り付けることで高齢者の方が立った状態でも、作業を行えるようになっている。
05
オープンキャンパス
Open campus
情報を発信できる機会の一部がオープンキャンパスであった。
お越し頂いた高校生、保護者の方々に福祉に興味を持って頂ける貴重な機会だったため、
どのような空間が過ごしやすいのか、どのようなことを感じているのか、
実際にどのような空間で生活しているのかをこのオープンキャンパスで空間に表現した。